入力フォームの離脱分析をしていると、購入フォームへ入力する情報が多すぎることを理由に、最後まで完了せずに途中離脱するケースはかなり多いものです。顧客の性別や年齢、生年月日など、様々な情報を購入時に取っておきたいというのがメーカーの本音だと思います。しかし、それらの情報を一度に聞こうとすると、購入のハードルはどんどん上がります。いかに決済までスムーズに誘導できるかが最初のポイントなのです。
顧客視点で考えると、フォームに入力する情報がより少ないほうが、手間がかかりません。顧客に入力させる内容は極力省いたほうが離脱は少なくなるのです。
それでも、入力項目を省くことができない場合もあるでしょう。その場合は、1つの画面で一度に入力させるのではなく、画面を分けて段階的に入力させることが望ましいと言えます。
例えば1つの画面に入力する項目が10項目並んでいるものと、2画面に分けられ、5項目ずつ並んでいるものだと、後者のほうが入力完了というゴールまでのステップが見えやすく、離脱しづらくなります。
決済時に情報を取得しようと考えているのであれば、顧客に手間と思わせないような工夫をしておく必要があるでしょう。
その他の方法として、情報の取得は決済時ではなく、商品購入後にアンケートをとって確認するという考え方もあります。
もちろんすべての顧客から情報取得することは難しくなるかもしれませんが、購入後であればフォームでの途中離脱は減らすことができます。
入力フォームと決済は、通販ビジネスの最後の山です。店舗とは違い、商品をレジに持っていって買うという流れではないため、どうしても顧客に負担が生じます。そのため通販では、ここが大きなハードルとなるのです。
できるだけ簡略化したスムーズな動線を意識することは、すぐに売上改善に繋がるポイントですので、自社の入力フォームがどのような状態になっているのか、いま一度確認してみるとよいでしょう。