効率的なシステムを構築する

効率的なシステムを構築する(5)ロジスティクス(物流)

Last Mile Delivery. Logistics Concept.
クリームチームマーケティングでは150社250ブランドの支援実績と独自のノウハウを元に、戦略立案から施策実行まで一気通貫して支援しています。化粧品・健康食品D2Cビジネスに課題がある方はお気軽にご相談ください。⇒無料のパーソナルコンサルティングで相談する

ロジスティクスはなぜ重要なのか?

私たちは日々さまざまなECショップを利用して買いものをしていますが、配送に関しては翌日配送が当たり前になってきました。

たとえばAmazonでは、「この時間までに注文してくれたら当日配送します」というサービスもあります。基本的に、注文したらすぐに届く環境が消費者にとっては当たり前になっているのです。

化粧品や健康食品のECショップでは、「注文後1週間前後でお手元に届きます」と案内しているところも多々ありますが、翌日配送に慣れている消費者からすると、1週間という日数は非常に長く感じるものです。

消費者は、できるだけ早く届けてほしいというニーズを持っています。配送日数が短いことは、ひとつの強みになり得ることを認識しておきましょう。

Hand holds green logistics symbol

配送に関する情報を伝えることが大切

もうひとつ、消費者には「いつ届くのかを明確に示してほしい」というニーズもあります。たとえば先ほどのAmazonの例では「○時間○分以内にご注文の場合には、翌日○時〜○時の間にお届け」と、注文の期日と配送日が明記されています。このような情報が一切ないECサイトと比較すると、情報が明確に提供されているサイトの方が安心して購入できるという印象を与えるものです。配送日や注文期日を明記したことにより、成約率が上がった例も実際にあります。

また、ECカートシステムには発送の連絡を自動でメール配信する機能がついていることが多いのですが、単に「本日発送しました」だけではなく、到着予定日と運送会社の送り状番号(伝票番号)を通知すると親切です。

送り状番号がわかれば、顧客は商品が今どこにあるのか、配達中なのかなどの情報をリアルに把握することができます。万が一希望していた到着時間に遅延した場合でも、メーカーに問い合わせずに運送会社に直接問い合わせができるため、メーカーにとっても顧客にとっても、問い合わせと確認の手間が軽減します。

Package delivery

送料の高騰にどのように対策を立てるか

別の章でもお伝えしていますが、通販・EC市場が伸びたことによって運送会社の慢性的な人手不足や再配達の手間が増えており、その影響で送料が高騰しています。

高騰する送料対策としては、送料を商品の価格に上乗せするか、安く配送できる手段に変えるかの2つです。

たとえば、宅急便からポストインできるネコポスやメール便などに変えれば、送料を大幅にコストカットすることができます。ポストインできる方法で商品を送ることは、顧客にとっても「不在時でも受け取れる」というメリットがあります。紛失のリスクは増えますが、メリットも大きいので検討してみるといいでしょう。

Close up of heating thermostat with dollar banknotes, Rising gas costs

この記事の著者

効率的なシステムを構築する(5)ロジスティクス(物流) | 通販化粧品・健康食品業界に特化したコンサルティングとダイレクトマーケティング支援
山口尚大EC・通販コンサルタント クリームチームマーケティング代表兼CEO
2006年より化粧品、健康食品業界に特化したダイレクトマーケティング支援を行い、これまで150社250ブランド超の売上アップを実現。業界に特化した豊富な経験やノウハウ、リソースを提供している。

・著書『化粧品・健康食品業界のためのダイレクトマーケティング成功と失敗の法則』
・著書『化粧品・健康食品EC・D2C新規参入パーフェクトガイド』
・書籍と同名のコラムを日本ネット経済新聞にて連載中