SEO or search engine optimization
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顧客流入への流れを何本つくれるかが勝負

広告やPRで商品のことを知った人は、どうやってECサイトに流入してくるのか。その流れをつくるのも、メーカーの重要な仕事です。ここではまず、ECサイトに顧客が流入するための経路についてご紹介します。

流入経路にはさまざまなものがありますが、ひとつではなくいくつも流れをつくることがポイントです。

<ダイレクトにECサイトに流入する経路>

ECサイトの存在を知っており、間に広告などを挟まずに直接ECサイトに流入する経路としては、ブックマークがあります。気になったサイトはブックマークをしておけば、いつでもそのブックマークからサイトにアクセスすることができます。

ほかにも、直接アドレスバーにURLを打ち込んだり、QRコードを読み込んだりしてアクセスするケースがあります。

<リファラー(参照元)>

セレクトショップのブランド紹介や@cosmeなどのポータルサイトの商品ページなどには、ブランドのECサイトなどへのリンクが貼られています。

リファラーとは、そういった別のサイトに貼られているリンクからECサイトに流入する経路です。

 

<自然検索・広告>

GoogleやYahoo!といった検索エンジンに検索ワードを打ち込んで、検索結果からECサイトに入ってくる経路です。検索結果には検索連動型広告が表示されることがありますが、それらからの流入は自然検索ではありません。

広告ではなく純粋な検索結果として表示されたサイトに流入することが、自然検索です。

<SNS>

InstagramやFacebook、TwitterなどのSNSから、ECサイトに流入する経路もあります。ターゲットの年齢によってはこちらも馬鹿にできません。

ざっとご紹介しましたが、この中で特に注意していただきたいのが自然検索です。

Front view of white notebook on bookshelf for product display or design mockup.

自然検索(の上位表示)が重要な理由

まったく認知されていない商品は、商品名で検索されることはありません。しかし認知度が上がって市場に浸透してくると、商品名で検索されることが増えていきます。そのため、自然検索がどれくらいなされているかというのは、市場における商品の認知度を測るバロメーターと言えます。

また、自然検索で流入してくるユーザーは、他の経路から来る人に比べて商品を買ってくれる率が高いのも特徴です。なぜなら、すでに商品について興味を持っていて、知りたい情報を調べた上でECサイトに入ってきているからです。ユーザーの中ですでに「この商品を買おう」という気持ちがある程度固まっていることが多いため、購買率が高くなるのです。

もうひとつ、自然検索が重要な理由があります。それは、検索結果が資産となるということです。検索連動型広告をはじめとする広告の場合は、広告の出稿を止めてしまったらそれまでです。広告が表示されることはありません。

しかし自然検索で上位表示できていれば、GoogleやYahoo!のアルゴリズムが大きく変動したり、他に強力なライバルが登場したりしない限りは、長期的に検索結果の上位に表示され続けることができるのです。

検索結果で上位表示され続ければ、そこからECサイトに流入する人も途絶えません。このように、自然検索はほかの流入経路に比べて重要性が高いので、ぜひ取り組んでいただきたいところです。

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この記事の著者

顧客に確実に届ける(4) SEO | 通販化粧品・健康食品業界に特化したコンサルティングとダイレクトマーケティング支援
山口尚大EC・通販コンサルタント クリームチームマーケティング代表兼CEO
2006年より化粧品、健康食品業界に特化したダイレクトマーケティング支援を行い、これまで150社250ブランド超の売上アップを実現。業界に特化した豊富な経験やノウハウ、リソースを提供している。

・著書『化粧品・健康食品業界のためのダイレクトマーケティング成功と失敗の法則』
・著書『化粧品・健康食品EC・D2C新規参入パーフェクトガイド』
・書籍と同名のコラムを日本ネット経済新聞にて連載中