「良い商品を作れば売れる」は、化粧品・健康食品D2Cでは通用しません。立ち上げて事業として続くブランドは、私の実感でおよそ5%。残りの95%との差は、努力でも商品力でもなく、最初の「設計」と、それを見極める外部の目にあります。
この記事では、「なぜ、あなたのブランドに外部のコンサルティング(私たちの言葉では事業プロデュース)が必要なのか」を、20年・150社250ブランドの現場から、5つの理由に整理してお伝えします。売り込みではなく、まず現実からお話しします。
この記事でわかる|コンサル(事業プロデュース)が必要な5つの理由
- 中にいると、売れない「設計のズレ」に気づけない
- 失敗の知識は、社内にも公開情報(AIも含む)にも貯まらない
- 市場変化の見極めには、何周も見てきた目が要る
- 「助言」ではなく「実装まで一緒に動く人」が要る
- 間違った設計のコストは数千万。最初に正すほうが安い
前提:化粧品・健康食品D2Cの成功率は、約5%です
最初に、正直なことをお伝えします。化粧品・健康食品のD2Cブランドが「立ち上げて、売れて、事業として継続できる」状態になる確率は、私の経験から見ておよそ5%です。
「そんなに低いのか」と驚かれるかもしれません。しかしこれは、20年間で150社・250ブランドを支援してきた中で実感してきた現実です。懸命に準備し、良い商品を作ったにもかかわらず、思うように結果が出なかったケースは少なくありません。
「売れないのは、あなたの努力が足りないからではない」。市場の構造そのものが、独力での新規参入を難しくしています。
この5%という数字には、裏づけがあります。まず、化粧品の製造販売業の許可業者は約4,300社(2024年3月末・日本化粧品工業会)。ただし、これは「製造販売の免許を持つ会社」の数にすぎません。実際には、OEMを使えば免許がなくても、誰でもブランドを立ち上げられます。市場にひしめく販売ブランドの数は、私の試算でその数倍、およそ2万。セブン-イレブンの全店舗数に匹敵する数のブランドが、すでに存在しているのです。
これだけのブランドがありながら、通販の売上ランキングに名前が挙がるのは、ごく一部です。
・化粧品の通販売上ランキングは、84位で年商約2.5億円(その規模で集計されるのは84社まで)
・健康食品の通販売上ランキングは、100位で約3億円、最下位の103位は5,000万円台
(出典:2022年版 通信販売売上高ランキング/ネット経済研究所・日本流通産業新聞社。製造販売業者数は日本化粧品工業会。ブランド数は当社試算。)
通販で年商数億円規模にまで到達できるのは、化粧品・健康食品ともに上位100社前後。約2万のブランドを母数にすれば、その割合は1%にも届きません。つまり「立ち上げて、売れて、事業として続く」のが約5%という私の実感は、誇張どころか、むしろ控えめな見積もりです。それくらい、独力での成功は構造的に難しい。ただ、裏を返せば、この難しさの正体は運でも才能でもなく「設計」です。設計さえ正しく組めれば、あなたも、その5%に入れる側に回れます。だからこそ、外部の力の使い方が成否を分けます。
では、なぜ独力だと難しく、外部の力が要るのか。理由は次の5つです。
1中にいると、売れない「設計のズレ」に気づけない
売れないブランドに共通しているのは、施策の質ではありません。「設計」のズレです。誰に、何を、どう届けるか。この土台がズレていると、広告を回しても、LPを直しても、SNSを頑張っても、結果は出ません。逆に設計が正しければ、施策は自然と機能し始めます。
やっかいなのは、毎日その事業の中にいると、この設計のズレに自分では気づけないことです。「うちのLTVはこんなもの」と思い込んでいたが、同業の水準の半分以下だった。「この商品は売れない」と終売を決めかけたが、ターゲットと訴求を変えるだけで動いた。こうした例を何度も見てきました。自社の現状を「当たり前の前提」として見てしまう。これが独力の最大の落とし穴です。外部の視点は、その前提を問い直すために要ります。
2失敗の知識は、社内にも公開情報にも貯まらない
本当に価値があるのは、成功事例ではなく「この方向に行くとこうなる」という失敗のパターンです。ところが、1社が自力で経験できる失敗は、せいぜい数ブランド分。しかも失敗は、どの企業も表に出しません。だから本にもネットにも載っていません。
これはAI時代でも変わりません。当社はAIをフル活用していますが、AIが学ぶのは「公開された情報」だけ。ChatGPTは知識も下書きも出せますが、公開されていない失敗の実例は持ち得ません。
つまり失敗の知識は、社内にも、公開情報にも、AIにも、構造的に貯まらない。それは、150社250ブランドを実際に伴走してきた人間の現場の記憶にしか存在しません。だからAIを使い倒すほど、逆にその判断を持つ人の価値が上がります。
3市場変化の見極めには、何周も見てきた目が要る
2006年からの20年で、業界は何度も姿を変えました。ガラケーからスマホへ、FacebookからInstagram、TikTokへ。コロナ禍のD2Cブーム、そして今のAI時代。
そのたびに問われるのは、「何が変わって、何が変わらないか」の見極めです。これは単に経験が長いということではなく、変化を何周も見てきた目があるかどうか。独力だと、どうしても最新の流行に振り回され、本質的に効くものと一時的なものの区別がつきにくくなります。
4「助言」ではなく「実装まで一緒に動く人」が要る
コンサルタントに依頼して「立派な提案書を受け取って、それで終わった」という経験を持つ方は少なくありません。戦略は出てくる。けれど、誰が実装するのか。そこに人がいなければ、提案書はただの紙です。
D2Cブランドに本当に必要なのは、「何をすべきか」を教える人ではなく、「どう動かすか」まで責任を持って伴走する存在です。戦略だけでも、制作だけでも足りません。その両方を一本につないで動かしきる。これが、私が「コンサルティング」よりも「事業プロデュース」という言葉を使う理由です。設計を描くだけでなく、実装まで現場の言語で関与します。
5間違った設計のコストは数千万。最初に正すほうが安い
費用の話を正直にします。コンサルティングに費用をかけることを「コスト」と捉えると高く感じるかもしれません。しかし、本当に高くつくのは別のところです。
化粧品・健康食品D2Cの立ち上げと運用には、商品在庫、広告費、制作費、人件費で、数百万円から、規模によっては数千万円が動きます。設計がズレたまま走ると、その大半が回収できないまま消えていきます。広告は出すほど赤字が膨らみ、作った在庫は不良在庫になり、かけた時間は戻りません。しかも、間違いに気づくのは、たいていお金を使い切ったあとです。
最初に設計を正す費用は、この損失に比べればはるかに小さい。つまりコンサル費用は「コスト」ではなく、避けられる失敗を防ぐ保険であり、5%に入るための投資です。最も高くつくのは、間違った設計に気づかないまま走り続けることです。
もちろん、成果を保証するものではありません。それでも「避けられる失敗を避けられるかどうか」は、最初の設計と判断で大きく変わります。数千万円を失ってから立て直すより、走り出す前に設計を確かめるほうが、はるかに安く、確実です。
5%は、運ではなく設計で決まる
D2Cで成果を出すのは、確かに難しい。それは事実です。しかし「正しい設計」の上に「正しい施策」を積み上げれば、難しいながらも確かな道筋は作れます。5%と95%を分けるのは、運ではなく設計です。
私がお手伝いできるのは、その設計図を一緒に描き、実行まで動かしきることです。20年・150社250ブランドの経験から得た判断を、あなたのブランドに使ってみませんか。
なお、私たちがどんな方と組み、なぜコンペ(比較)を前提とした相談をお受けしないのかは、別記事「ご相談をお断りすることがある理由」に正直に書いています。あわせてどうぞ。