化粧品・健康食品D2Cのコンサルタントを選ぶときに見るべきは、実績の数や提案書の見栄えではなく、「戦略を最後まで動かしきれる人かどうか」です。
この記事では、化粧品・健康食品D2Cの支援者を選ぶときに、本当に確認すべき5つの判断基準を解説します。「コンサルに頼んだのに提案書だけで終わった」「途中で担当者が変わった」「成功事例は語るが、自社には当てはまらなかった」。こうしたミスマッチは、選ぶ前に確認すべきポイントを知らなかったことから生まれます。
この記事でわかる|5つの判断基準
- 戦略と実装が、分断していないか
- 耳の痛いことを、言ってくれるか
- 成功例だけでなく、失敗を語れるか
- トレンドに踊らされない、長期の視点があるか
- その人自身も、同じリスクを負っているか
なぜ「選び方」を間違えると、お金も時間も失うのか
化粧品・健康食品のD2Cは、業界特有の構造を持っています。薬機法という制約、定期購入を前提としたLTV設計、新規獲得コストの上昇、レッドオーシャン化した市場。一般的なWebマーケティングの知識だけでは、ここを突破できません。
それにもかかわらず、支援者選びは「実績が多そう」「料金が手頃」「提案がうまい」といった表面的な基準で決まりがちです。20年・150社250ブランドの支援を通じて見てきたのは、支援者選びを間違えた企業ほど、立て直しに余計な時間とコストがかかるという現実です。
選ぶときに見るべきなのは、次の5点です。
1戦略と実装が、分断していないか
最も多い失敗が、「戦略を作る人」と「実装する人」が分かれていることで起きます。
一般的なコンサルティングの流れはこうです。戦略を作る → 制作会社に伝える → 制作会社が解釈する → 意図と違うものが上がる → 修正を繰り返す。この「翻訳ロス」が、成果が出ない最大の原因のひとつです。
確認すべきは、その支援者が現場の言語で話せるかどうかです。「このLPのこのコピーが弱い」「このデザインをこう直す」「ABテストはこの軸で」。ここまで具体的に踏み込める人は、戦略を机上で終わらせません。映画のプロデューサーが優秀なのは、監督・カメラマン・俳優全員の仕事を理解した上で動けるからです。「戦略だけ言って現場は知らない」支援者とは、構造が違います。
確認の質問例:「戦略を出したあと、実装はどこまで関与してもらえますか?」
2耳の痛いことを、言ってくれるか
コンサルタントには2種類います。「受注するために動く人」と、「成果が出るために動く人」です。
都合の悪い現実を隠して受注するのも、ひとつのやり方かもしれません。しかし、それでは始まってから「聞いていなかった」が続きます。本当に頼れる支援者は、失注のリスクがあっても現実を先に提示します。そのうえで「それでも進めるなら」という形を取る。
普段からイエスマンの支援者が「できます」と言っても、半信半疑になります。逆に、普段から厳しいことを言う人の「これはいける」は、重みが違います。最初の面談で、あなたにとって耳の痛いことをひとつでも言ったかどうか。これは見極めの重要なサインです。
3成功例だけでなく、失敗を語れるか
成功事例は、誰でも語れます。しかし「なぜ失敗するのか」のパターンを数百ブランド分持っている人は、ほとんどいません。
化粧品・健康食品D2Cの失敗は、再現性が高いものです。同じ落とし穴に、多くのブランドが同じ順番で落ちていきます。だからこそ、失敗のパターンを知っている支援者は「この方向に行くとこうなる」と先回りできます。成功は再現しにくく、失敗のパターンは繰り返す。この非対称性を理解しているかどうかが、支援の質を分けます。
面談では、成功事例よりも「これまで見てきた失敗のパターン」を聞いてみてください。具体的に、構造として語れる人が、本当に経験を積んだ支援者です。
4トレンドに踊らされない、長期の視点があるか
2006年からの20年で、この業界は何度も変わってきました。ガラケーからスマホへ、FacebookからInstagram、TikTokへ。コロナ禍のD2Cブーム、そして今のAI時代。
そのたびに問われてきたのは、「何が変わって、何が変わらないか」を見極める力です。これは単に「経験が長い」ということではなく、トレンドに踊らされない目を持っているかどうかです。
いま支援の現場にいる多くのプレイヤーは、D2Cブームの中で生まれました。ブームが落ち着いたときに何が残るのか。最新の手法に飛びつく前に、「それは本質的に効くのか、それとも一時的な流行か」を判断できる人かどうかを確認してください。
5その人自身も、同じリスクを負っているか
最後の基準は、見落とされがちですが本質的です。その支援者は、自分自身も同じ市場でリスクを負っているか。
「やってみてください」と言う人と、「自分もやっています」と言える人とでは、言葉の重みがまったく違います。クライアントが新規参入で感じる不安を、今この瞬間に自分も経験しているかどうか。多くの支援者はクライアントの外側にいて、うまくいかなければ撤退する選択肢が常にあります。
痛みを知っている人間と、痛みを観察しているだけの人間。この差は、判断の精度に表れます。自社でも商品を走らせ、同じ不確実性の中に身を置いている支援者は、あなたと同じ目線で考えられます。
5つの基準が示しているもの
ここまでの5点に共通しているのは、「今ある仕組みをどう改善するか」だけではなく、「そもそも何が正しい構造か」から問い直せる支援者を選ぶ、ということです。
混迷の時代には、一点を磨き続けるより、構造そのものを問い直す視点のほうが効くことがあります。最適化すべき対象が、そもそも正しいかどうか。そこから一緒に考えられる相手かどうかを、ぜひ確かめてください。
AI時代に、コンサルタントの意義はどう変わったか
「最終的な判断は人間にしかできない」。AIをめぐってよく語られる言葉です。間違ってはいませんが、すでに聞き飽きた方も多いはずです。当社の立場は、もっとはっきりしています。AIは、フル活用します。 避けるのではなく、使い倒す。そのうえで、なぜ成果が変わるのかを説明します。
よく「AIで誰でも同じことができるようになる」と言われます。しかし現場で使い込むと、事実はむしろ逆です。AIの出力は、与える情報と問いの質で、天と地ほど変わります。同じAIでも、20年分の判断軸を持つ人が使うのと、初めて触る人が使うのとでは、出てくるものが別物です。AIは、差を埋める道具ではありません。差を広げる道具です。能力を平準化するのではなく、増幅させる。だから経験のある人がAIを持つと、差はむしろ開いていきます。
では、その「与える情報」で決定的に効くものは何か。失敗の知識です。そして、ここに本質的な話があります。
AIが学習しているのは、自らのリサーチも含めて、すべて「公開された情報」です。ところが、本当に価値のある失敗の情報は、どこにも公開されていません。企業は成功は語っても、失敗は表に出さないからです。つまり失敗のパターンは、いずれAIに蓄積される類のものではなく、構造的にAIの中には存在し得ない。それは、150社250ブランドを実際に伴走してきた現場の記憶の中にしかありません。AIがどれだけ進化しても、ここだけは埋まらない領域です。
当社がAIをフル活用するのは、AIに仕事を奪われないためではありません。一般論や調べ物はAIに任せ、AIが持ち得ない失敗の知識を掛け合わせる。この組み合わせがあるから、判断のスピードも精度も一段上がります。
つまり、いま問うべきは「AIか、人間か」ではありません。AIを使い倒した上で、AIには手に入らない経験を掛け合わせ、成果に変えられるか。AIを避ける支援者でも、AIに丸投げする支援者でもなく、AIを取り込んで判断を握れる支援者を選ぶこと。これが、AI時代の新しい選定基準です。
クリームチームが大切にしていること
私、山口尚大が、すべての案件を直接担当します。「話を聞いた人と違う人が来る」「途中で担当者が変わる」ということは、当社では起こりません。
キャリアの出発点がデザイナーであるため、戦略から制作まで現場の言語で一貫して関与できます。著書2冊・業界歴20年、150社250ブランド超の支援を通じて積み上げてきた失敗と変化の記憶を判断軸にしています。そして、自社ブランドも実際に走らせています。だからこそ、都合の悪い現実も含めて本当のことをお伝えし、一緒にやると決めた案件は最後まで動きます。
担当できる社数には上限があります。だからこそ「誰とやるか」を大切にしています。
よくある質問
Q. コンサルタントとプロデュースは何が違うのですか?
コンサルタントは主に「課題の発見と提案」を行います。一方でプロデュースは、戦略立案から実装・制作まで責任を持って動くことを指します。当社の支援は後者です。アドバイスだけでなく、実際の打ち手の設計と実行まで関与します。
Q. 化粧品・健康食品に詳しくない総合コンサルでも対応できますか?
業界特有の制約(薬機法、定期購入のLTV設計、原価構造など)を理解していないと、施策が現実とずれてしまうことが多いです。化粧品・健康食品D2Cでは、業界に特化した支援者を選ぶことをおすすめします。
Q. 実績の数は多いほど良いのですか?
数そのものより、「どんな失敗を見てきたか」「成果が出るまで関与したか」が重要です。支援の本数ではなく、支援の深さで判断してください。
Q. AIで自分でもできることに、コンサルタントは必要ですか?
AIの出力は、与える情報と問いの質で大きく変わります。同じAIでも、20年分の判断軸と失敗の知識を持つ人が使うのと、そうでない人が使うのとでは、出てくるものが別物です。AIは差を埋める道具ではなく、差を広げる道具です。当社はAIをフル活用した上で、AIには学習できない失敗の知識(公開されていない、現場でしか得られない情報)を掛け合わせて成果につなげます。
Q. まず何から相談すればよいですか?
初回は30分の無料相談からお受けしています。「具体的な課題がまだ整理できていない」という段階でも構いません。現状をヒアリングしながら、今どこに問題があるのかを一緒に整理するところから始めます。