外注先選びに限らず、大きな損失に繋がるような失敗をしないためにも情報収集は必要ですし、専門知識も学んでいく必要はありますが、やはり限界はあります。
日々、便利なサービスやツールが発表され、広告会社や制作会社も無数にあります。気軽に外部パートナーを選択できる環境になったという反面、その選択肢の多さから、見極めが足りず、慎重に選んだはずの外部パートナーが失敗だったというケースもよく聞きます。「どう判断したらいいのか」ともどかしさを感じる場面は多いのではないでしょうか。
そのような場合、最新の業界情報や専門知識などを得るために、総合的に情報を提供してくれる広告代理店やコンサルタントを利用する手段があります。作業や業務だけでなく、最新の情報の仕入れや選択すらもアウトソースできるのが現在のビジネスの環境なのです。
例えばECサイトの構築にカートシステムを導入しようと考えた場合、本来であれば一つひとつ情報を集め、どんな機能が必要なのか比較検討したうえでシステムの採用を決定するのが理想的です。
しかし、カートシステムは少なく見積もっても30種類以上あり、そこに時間をかけていては、いつまでたってもサイトを完成させることができません。その際に、どのカートシステムが最も使いやすいのか、その情報を提供できる専門家に聞くことができれば問題は一瞬で解決します。
実際、私もカートシステムのご相談を受けることがありますが、通販化粧品や健康食品のECサイトであれば、ケースに応じてどのカートシステムが一番良いのかすぐにお答えすることができます。「どのような機能が使えるのか」「使い勝手がよい理由」など、それぞれ根拠も含めて聞くことができれば、判断に困ることはありません。他にも「この業務にはこのツールが便利」「来年にはこういった規制ができそうなので、広告の表現は今から変えたほうが良い」など、専門家から情報を得ることができれば、業務の効率性を高めたり、販売機会の損失を防いだりすることも可能です。
ただし、コンサルタントや広告代理店を利用するとしても、依頼するメーカー側が受け身になってしまうと、そこで得た知識を十分に発揮することができません。外部パートナーのメリットとともに、依頼する側が勉強をしておくことが必須だということは、付け加えておきます。