組織づくりにおける成功法則

間違った選択をしないために! マーケティングノウハウを学ぶ重要性とは

Student taking Book in Library
クリームチームマーケティングでは150社250ブランドの支援実績と独自のノウハウを元に、戦略立案から施策実行まで一気通貫して支援しています。化粧品・健康食品D2Cビジネスに課題がある方はお気軽にご相談ください。⇒無料のパーソナルコンサルティングで相談する

知識がないと正しい選択ができない

情報が溢れかえるこの時代、知識を持っていないと、正しい選択をすることができません。外注を利用することも先に提案しましたが、常に誰かに聞けばいいと考えていると、たくさんの情報を集めてもそこから正しい判断を導き出すことができないのです。そのため、専門家にアドバイスを求めることができる環境でも、自分で勉強することは絶対に必要です。情報を人から聞くのは良いことですが、その情報を元に判断するのは結局自分です。

支援会社はクライアントを決して越えることができません。

いくら支援会社や広告代理店に良い提案をされたとしても、その提案の良し悪しを判断するのはあなただからです。

つまり、みなさんは、提案が良いものか悪いものかを判断できるレベルには、最低限知識を持っておかなければならないということです。

専門家と同じレベルまで知識やスキルを極めようとする必要はありません。専門家の能力を「使う」ことが必要なのです。そして、そこで得られる情報やアドバイスに対して振り回されないようにする力を身につける必要があるということです。

自社のビジネスに必要な施策やマーケティングの概要を把握し、専門家の話を理解することができるだけの知識を得ておくことが重要です。

Knowledge between a book pages

広告代理店の言いなりになってはいけない

代理店の言うとおりに広告を出稿していたら会社が潰れてしまったというのは、よく聞く話です。それは、代理店が悪いのなく、彼らの使い方を間違ったために招いた結果だと私は考えています。

そもそも、広告代理店の仕事はあなたの会社の売上を伸ばすことではなく、広告枠を売ることです。「広告代理店は自社の売上を伸ばすことを第一に考えてくれている」と思っている方もいるかもしれませんが、それは間違いだと言えます。

彼らの提案を受ける場合には、彼らのポテンシャルをしっかりと引き出して、Win-Winの関係を作っていく必要があります。そのためには、「話を聞くのではなく、こちらから質問をする」ことを意識するのが重要です。広告代理店は、自社にとって都合の良い提案をしてきます。それを知らずに、言われたことを鵜呑みにして提案を受け入れてしまうと、失敗してしまうということもあります。

「毛穴の悩みをもった新規顧客を女性媒体から獲得したいがどういうクリエイティブが良いですか?」「いま獲得している消費者はどこから取れていますか?」などと主体的に質問することで、相手も「一筋縄ではいかないな」「よりメリットのある提案をしなければ」と、同じ土俵で話を聞けるような関係性へと変わってきます。つまり、自らが広告代理店のポテンシャルを引き出して「利用する」立場になるということです。提案した内容を鵜呑みにして全て取り入れる会社と、主体的に質問する会社では、広告代理店からの付き合い方も全く異なります。

もちろん、どれだけ具体的で的確な質問ができるかということは、知識や理解力に比例します。だからこそ、勉強を怠らず、広く浅くでも知識や情報を常にアップデートしていくことが重要なのです。

Female runner jogging, training on stadium

セカンドオピニオンをとる

代理店やコンサルタントを利用する場合には、常に複数社から話を聞くことをおすすめします。1社から受けた提案を聞き、そのまま提案に乗ってしまうというのは非常にリスクの高い行為です。医療で言うところのセカンドオピニオンのように、複数の広告代理店やコンサルタントから話を聞き「うちの代理店ではこういう広告をやっています」「うちではECサイトの売上に特化した提案ができます」など、様々な提案を比較することで、それぞれの特色やコスト、やり方の違いが見えてきます。

何よりも、比較することで様々な提案や情報が得られることも複数社から話を聞くことの大きなメリットになります。

場合によっては、全く真逆の提案をされることもあるかもしれません。例えば、A社からは「広告費をかければこのECサイトは売上があがります」という提案を受け、B社からは「広告費をかけても売上はあがらないので、ECサイトのリニューアルをすべきです」と提案を受けることもあります。そのような場合には「この会社はなぜこのタイミングで広告の提案をしてくるのか」「このコンサルタントがECサイトのリニューアルを推してくる理由は?」といったように提案の裏をしっかりと見極めるように考えることが大切です。

広告代理店やコンサルタントの提案は様々です。最終的な判断はメーカーがするわけですから、提案を比較するだけでなく、提案の裏まで落とし込んで考えていくようにしましょう。

Nurse and doctor in discussion

担当者はシビアに見る

また、これは実際に提案を受け入れた後の話になってきますが、代理店やコンサルタントの担当者に関してはシビアに見ていくことが大切です。

これは外注全般に言えることなのですが、依頼した成果は基本的に担当者のレベルによって変わってきます。会社にどれだけ素晴らしい実績があったとしても、その担当者のレベルが低ければ、最大限の効果を発揮することはできません。

もちろん発注したあとであっても「担当者を変えてほしい」とはっきり言えばいいだけなので、合わない担当者にはシビアに対応すべきだと私は考えます。もちろん、実績のない新人やアルバイトでもできる簡単な仕事であれば、そこまでシビアである必要はないと思いますが、高度な知識やスキルが求められるような業務や、ビジネスの大本に関わってくるような業務を外注する場合には、その担当者の実力によって結果が大きく変わることになるため、厳しく見極めなければならないのです。

担当者の変更などは遠慮して言わないメーカーも多いようですが、ビジネスの成果に大きく関わってくる大事な話ですので、遠慮をする必要はないのです。

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部分ではなく全体を見て考える

代理店やコンサルタントの提案を受ける際に考えるべきことは、全体を見て判断するということです。例えばECサイトの制作を依頼しようと考えた場合、デザインがいくら良くても、ECサイトとしてしっかり売上があがるサイトでなければならないということです。

デザインは素晴らしいサイトでも、ECサイトとして使い勝手が悪かったり、SEOとして問題が出たりするならば、全く意味がないわけです。デザインは100点だけれども、ユーザビリティが0点。そのようなサイトを作られては困ってしまいます。

それよりも、総合的に見て全ての部分で70点をクリアしたサイトを作れる会社に依頼するほうが正解だと言えます。

特にECサイトの場合は、運用し始めてから問題が発生するケースが多いので、デザインしか見ていなかったことで大きな失敗に繋がってしまったという話はよく聞きます。

全体を見ているかどうかという判断は、メーカー自身に求められる要素のほうが大きいと言えます。発注先が全体を見た提案をしているかどうかまで、こちらが見極めなければならないということです。まずはしっかりと勉強して、全体を見通す力を付けていく必要があると言えるでしょう。

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この記事の著者

間違った選択をしないために! マーケティングノウハウを学ぶ重要性とは | 通販化粧品・健康食品業界に特化したコンサルティングとダイレクトマーケティング支援
山口尚大EC・通販コンサルタント クリームチームマーケティング代表兼CEO
2006年より化粧品、健康食品業界に特化したダイレクトマーケティング支援を行い、これまで150社250ブランド超の売上アップを実現。業界に特化した豊富な経験やノウハウ、リソースを提供している。

・著書『化粧品・健康食品業界のためのダイレクトマーケティング成功と失敗の法則』
・著書『化粧品・健康食品EC・D2C新規参入パーフェクトガイド』
・書籍と同名のコラムを日本ネット経済新聞にて連載中