スマホファーストの時代において、もうひとつ忘れてはいけない重要なポイントがあります。それがECサイトの表示速度です。表示速度はECサイトの直帰率に大きく影響します。結果的に、販売機会の損失にも繋がってしまいます。
実際、Amazonの調査では、表示速度が0.1秒向上すると1%収益がアップすると言われているそうです。ECサイトの作りやデザインがいくらスマホに最適化されていても、表示速度が遅ければ、売上には繋がりません。
表示速度を考えるときに重要なことは、消費者はどんな通信回線でサイトを閲覧しているかという点です。ECサイトの制作をする場合は、社内のWi-Fi環境下で作業を進めることがほとんどだと思います。しかし、実際の顧客を想定すると、自宅であればWi-Fi環境がある家庭も多いかもしれませんが、外出先ではキャリアの4G回線を使っています。もしかすると、自宅にもWi-Fi環境がない家庭もあるかもしれません。つまり、ECサイトはWi-Fi環境だけではなく4G回線で閲覧されることを考慮して制作する必要があるということです。画像を使って表現することが多いランディングページでは、画像の圧縮や、コーディングの工夫、上から段階的に画像を読み込ませるスクリプトの実装など、サイトデザインとは異なる部分もしっかりと考えて制作する必要があります。
また、最近はランディングページに動画を使うことも増えています。その場合も読み込み速度が極端に重くならないような工夫が必要です。
別の記事でお話ししたように、商品メッセージやストーリーをわかりやすく伝えるためには、動画を使うことは効果的です。その際は、容量を小さくできるアニメーションGIFを使うとよいでしょう。アニメーションGIFは、パラパラ漫画の原理で画像を動かすため、動画よりもはるかに容量は軽く、かつ動きのある印象的なページを作ることが可能になります。