よく化粧品のCMでモデルやハイクラスの女優などが起用されていますが、これは商品イメージのアイコンとしての役割を果たしていると言えます。モデルや女優をCMに起用することで、消費者に商品を使うことで得られる具体的なゴールイメージを与えているのです。「自分もあの人のようになりたい」「理想に近づきたい」そのように消費者に思わせることで、他社の化粧品とイメージの面で差別化を行うことができます。
消費者にとって重要なのは、商品そのものがどういった商品なのかではなく、自分が「どう感じているか」という点であり、自分が信じていると思えるものを信じるのです。そのことに最も強く影響を与えるものが、イメージ、つまり「見た目」なのです。
見た目は関係ない、中身で勝負だ ! というのは実は大きな間違いです。パッケージやボトル、化粧品自体の色味など、ユーザーに見た目で分かる部分は最も重要です。逆に言うならば、きちんと商品のイメージが伝わらない場合、商品のイメージは勝手に消費者につくられてしまいます。
例えば高級化粧品を販売するのに、突然くじ引きがはじまり1等が当たれば商品が半額で購入できる、そんなランディングページをつくってしまうと、消費者にチープな印象を与えてしまい、本来与えたいはずの高級感のあるイメージを浸透させることはできません。
もちろん安く購入することができるため、一時的には売上に繋がるかもしれませんが、その代わりに高級化粧品というブランドイメージは損なわれてしまうため、本来売ろうとしていた高級志向の化粧品の価格では高すぎると消費者が感じてしまい、売れなくなるという失敗に繋がるのです。
商品は売れれば良いというだけではなく、どのようなイメージを持たせて売るかも重要です。商品のブランドイメージをどのように消費者に伝えるか、販売する際に考えることはとても重要なのです。