商品の価値を伝えるにはストーリーを使ったほうが非常に有効であるということは、理解していただけたかと思います。
しかし、実際にどんな物語をつくれば効果があるのかとなると、なかなか難しいと考え込んでしまう方も多いかもしれません。商品のストーリーをつくる上で一番重要なことは、「消費者が共感できるポイントをつくる」という視点を持つことです。
この商品を使うであろう、ターゲットの心に残るような共感ポイントをしっかりとつくるのです。例えば先程の A という植物を使った化粧水の例で言うと、奥さんの描写の中に「小さくてやんちゃな子供がいる」とか「共働きで仕事をしている」という設定を入れてみたりして「毎日忙しくしている人」「朝は特にお手入れする時間がない」そんな内容を付け加えてみるのです。
そうするとターゲットの頭の中には登場人物と共感できるポイントがたくさん生まれ、どういう人に向けた商品なのかイメージがしやすくなります。商品の価値を浸透させるには「共感を持てるポイントを織り込んだストーリー」をつくることが重要です。消費者が自分に当てはまると思うようなストーリーをつくることで、その商品が自分にとって必要なものであるかのように感じ、購入してくれることになるからです。