新規で化粧品や健康食品業界に参入した企業が成功確率をあげるた めには、正しいことを正しい順序でおこなう必要があります。そ のためには、新規参入プロセスの全体像を把握しておかなければなりま せん。
新規参入プロセスの全体像は、次のようになっています。それぞれの プロセスにおいてここでは概略を述べるにとどめ、重要なことは別の記事でお伝えしていきます。
まずは、これから始めるEC・D2Cビジネスの事業そのものについて戦略を打ち出します。ここはビジネスの柱になる部分なので、必ず取り組んでください。
あなたのブランドは、社会にどのように貢献するのか、社会のどのような問題を解決するのか。そういった大きなミッションやビジョンから、市場のなかでどのあたりのポジションを取るのか、どの層を顧客ターゲットに設定するのかといったことまで、細かく設定していきます。先ほどお伝えした「世界観」の構築に最も重要なプロセスです。
事業戦略を経て、実際に売り出す商品を設計していきます。実際にはすでに商品があり、それからEC・D2Cビジネスに参入しようとする企業がほとんどですが、その場合も事業戦略に立ち返り、世界観やビジョンなどを確立したあとで改めてパッケージデザインや商品名などを決定していく流れがスムーズです。
売れる製品とはなにか、なぜデザインが重要なのかなど、商品設計については別の記事で詳しくお伝えしていきます。
ECシステムは、通販EC・D2Cビジネスを支える基盤であり、自社に 合ったシステムを選定する必要があります。たとえば、現在日本には90 を超えるECサービスがあり、どのシステムが自社の事業規模やステージ に適しているのかを見極めなければなりません。
システムの選び方や化粧品・健康食品ECに必要不可欠な機能、決済方 法などについては、別の記事で解説していきます。
商品の魅力を狙った層に的確に伝え、購買を促すために重要なのがマーケティングです。届けたいターゲットに確実にメッセージを届けるための施策やポイントは、オンラインメディアとオフラインメディアで異なります。
広告については広告代理店に外注する企業も多いものですが、全てを丸投げしてしまうのではなく、予算管理や媒体の選定、広告戦略など、自社でハンドリングをするべきことが多々あります。媒体それぞれの特性や目的に合わせた広告の出稿の仕方などを、別に記事で解説します。ここまでのステップが順調に進めば、商品の発売日（ローンチ）を迎えることができるでしょう。
商品は発売したら終わりではありません。発売後のステップこそがとても大切です。
周到に準備をして商品を発売したとしても、予測したとおりの成果が最初から得られることは極稀です。多くの場合は、トライアンドエラーを繰返しながら成功に近づいていくことになります。商品を発売したあともテストを継続し、それに対するユーザーのフィードバックを得て施策を改善していくプロセスを経ることになります。今、成功している100億円企業もテストや試行錯誤した結果なのです。
事業戦略で立てた目標を達成するためのアクションプランは計画通りに進んでいるのか、うまくいっていない場合はなにを見直せばいいのかなど、商品を発売したあとにおこなうべき施策や戦略について、別の記事で解説します。
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